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by nobirukko
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パルシステム「農地の放射能低減に向けて」その1

1ヶ月近くたってしまいましたが(汗)
先月のパルシステムの2回目の講演会、「農地の放射能低減に向けて」の報告をします。

パルシステムは放射能における内部被ばくを減らすため、いち早く動き始めていました。
政府には暫定基準値が高いと見直しを求めていましたし、自主検査も大幅に拡充し、放射能対策に取り組んでいると認識しています。
今回の講演会でさらにわかったことがたくさんありました。

生産者としての対応として
1 勇気を持って自身の土壌状態を知る。

これには出ちゃったらどうしようと消極的な生産者も居たようですし、土壌検査にも多額の費用がかかります。
パルシステムでは、検査に助成金を出し、できるだけ多くの土壌を検査したそうです。
土壌の目標値は500ベクレル。
国の作付け上限値5000ベクレルの10分の1です。
さらにどの作物を作っても、収穫後の作物から放射能が検出されないレベルである200ベクレル以下を追求しまいした。

2 各自が実践できる対処方を進める

放射能の量はさまざまだったそうです。
放射能を低減させるには
①土壌から放射性物質を吸収させて取り除く
②作物に放射性物質を吸収させないよう、土の中に封じ込める
という2つの取り組みによるものです。

①の場合、雑草、ひまわり、菜の花などの除染作物を根ごとそっくり抜くことで、土壌から放射性物質を作物に移行させます。その後畑の隅に置き、かさを減らしてから焼却施設に持ち込むそうです。

②の場合は土壌改良資材のゼオライト(粘土質鉱物)を地中に混ぜ込み、セシウムを吸着させる方法などがあります。
東北の土は粘土質が多く、セシウムが粘土に取り込まれるため野菜が吸収しないようです。これは野菜の移行係数だけではわからないことで、土に恵まれたともいえるのでしょうね。

私は不耕起の小さな小さな畑で、肥料も入れずに野菜を作っているため詳しくないのですが
土作りには「チッ素」「リン酸」「カリ」の3種のバランスが大事なようです。
特にセシウムはカリウムと性質が似ていることから、カリウムを多めに施すことでセシウムの吸収を防ぐことができるということで、肥料設計を変えてカリウムを多めにすることが有効だったそうです。

パルシステムは、土壌検査の結果を受け、数値に応じて対策をとったということでした。

面白いなと思ったのは、土の中も体の中も同じという話。
筋肉にたまるセシウムは、食品でカリウムを摂取していれば吸収しないし、骨にたまると言われるストロンチウムも同様で、カルシウムと似ているからカルシウムを十分摂取していれば取り込むこともないわけです。
ここまではたぶんみなさんもご存知ではないかと思います。

さらにゼオライトには「キレート効果」があり、重金属をイオンで結合してはさみ込んでしまうのです。
同じように発酵食品にもこの「キレート効果」があるので、筋肉や骨に入る前に重金属であるセシウムやストロンチウムを挟み込んでくれるので、体内での半減期が早くなるそう!!
アップルペクチンも同様の効果があるので、同じ条件で暮らしていても食生活によって違ってしまうんだそうです。
ただし、短期醸造ではだめです。
味噌も醤油も長期熟成の本物を摂ることをおすすめします。

続きは後日

by nobirukko | 2012-02-22 16:24 | 放射能から子どもを守る
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